CASE STUDY
導入事例

三井住友ファイナンス&リース株式会社

資産管理システムのアジャイル開発に
検証・品質管理のスペシャリストチームを投入し
スピードと柔軟性の要求される対応を可能に

お話を伺った方

三井住友ファイナンス&リース株式会社
デジタルラボ リードスペシャリスト

森本 悠太 様

三井住友ファイナンス&リース株式会社 デジタルラボ リードスペシャリスト 森本 悠太 様

(組織・ご担当者情報は取材当時のものです)

概要

三井住友ファイナンス&リース様は、総合リース事業においてモノを管理する確かなノウハウを蓄積しています。そのノウハウをクラウドサービスというカタチにしたのが資産管理システム「assetforce(アセットフォース)」です。その実力が評価され、2022年には日本能率協会コンサルティングが提唱する「IoT7つ道具」に認定されています。
トーテックアメニティは、「assetforce」の開発に熟練した検証専業チームを投入し、バージョンアップ時の追加機能テスト、リグレッションテスト、バグ修正確認テストなど、各種ソフトウェアテストを通して、各種機能の品質保証・品質管理を実施しているほか、テスト自動化にも取り組んでいます。

問題点
  • 検証チームがアジャイル開発に対応しきれていない
  • プログラマがプログラムを書く時間を最大化したい
  • テストを自動化してQAチームにできることを増やしたい
解決策
  • アジャイル開発に対応できる検証チームを編成して投入
  • 各種ソフトウェアテストを通して品質管理・品質保証を実施
  • テスト自動化による検証業務の効率化・省力化を提案
導入効果
  • 検証を専業チームが担うことで開発チームがプログラミングに専念
  • 開発スピードを維持しながらさまざまな要求への柔軟対応が可能に
  • テスト自動化による業務効率化・業務改善の取り組みを推進

導入の背景

トーテックアメニティの検証ソリューションを採用してくださった背景や経緯をお教えください。

前任の検証ベンダーからの切り替えを相談させてもらったのが、そもそもの始まりでした。前任ベンダーも経験豊富で優秀ではあったのですが、どちらかと言えばウォーターフォール型の発想で、私たちの推進しているアジャイル開発やスクラム開発には十分に対応しきれていない部分がありました。長期的な視点で見たときに、成功への可能性を高められる道があると考えたのが、相談を持ちかけたきっかけですね。

採用の決め手

数ある検証ベンダーの中からトーテックアメニティの検証サービスを選んでくださった、その決め手は何だったのでしょう。

検証やテストを専業でこなしてくれるチームが欲しかったんです。基本的にプログラマはプログラミングに集中したいので、ついでにソフトウェアテストもお願いしますという話になると意欲がどんどんそがれてしまう。私たちのミッションは、プログラマがプログラムを書く時間を最大化すること。一行でも多く書けば、それだけ価値が生まれます。ですから、そのプログラムのどこが間違っているのかを指摘していく業務は、専業チームに任せたかった。

その点、トーテックアメニティの検証サービスは、専業チームとして必要なスキルをすべて備えていました。学習意欲もとても高く、前任ベンダーからの引継ぎが十分に得られなかったにもかかわらず、すべての業務に関する知識やテストケースについてゼロから学んでくれました。こちらの求めに真摯に向き合ってもらえると確信できたことが選定の決定打となっています。

人材的にもバランスが取れたチーム提案でした。コミュニケーションが得意な人、テクニカルな能力に長けている人、アジャイル開発の経験者など、提案されたチームのサイズとスキルセットは極めて妥当性の高いものでした。

導入効果

実際に導入してみて、貴社の開発業務にどのような効果や変化がありましたか?

assetforceについては、お客様からの要望にお応えする、新たな機能開発や継続的な機能改善を行う、案件に合わせて機能を追加するなど、日々さまざまな要求が出てきて、その優先順位もどんどん変わっていきます。検証フェーズに専業チームを投入することで、開発のスピードを維持したまま、それらの要求に柔軟に対応できるようになりました。検証チームに対する社内の評価は大きく高まったと思います。

柔軟性と言えば、トーテックアメニティの検証チームは適応力も高いですね。アジャイル開発に必要なのは能力よりも適応力と言われますが、私たちの業務に対する適応は速かったと思いますし、役割の変更や技術的な要求など、何かチャレンジがあったときに柔軟に受け入れてくれるのでとても助かっています。

今後の展開

トーテックアメニティの検証チームを導入して1年ほど経つわけですが、今後の展開や要望はいかがでしょうか。

検証チームを単なるテスターチームで終わらせるのはもったいないので、現在はトーテックアメニティと協力しながらテストの自動化に注力しています。自動化で削減できた工数を使えば、本番環境のパフォーマンス監視やお客様の利用シナリオに限りなく近い形でのテストなど、まだまだテストする項目を増やして品質保証を強化できます。テスト自動化による付加価値の保証ですね。

また、定型的なテストを自動化すると、そこから得られたデータを統計にしてレポーティングができるようになり、さらには数理的な分析や管理ができるようになります。今はそこを目指して、自動化のベースを作ることに投資しながら、自動化を業務にどう持ち込むかがこれからの働き方ですよという話をチームメンバーにしていこうと考えています。

テスト自動化は、トーテックアメニティが検証ソリューションで最も注力している分野のひとつです。お客様の要望や目標にフィットしたご提案をしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

お客様情報

三井住友ファイナンス&リース株式会社
URL
https://www.smfl.co.jp/
メガバンクグループと総合商社が持つ広範で強固な顧客基盤とネットワークを活かして、付加価値の高いリース・ファイナンス事業や経営サポート事業、レンタル事業などを展開しています。2020年には経営理念・方針を再定義した「SMFL Way」(理念体系)を制定。デジタル先進企業をめざして社内に「デジタルラボ」を開設するなど、デジタルソリューションの企画・開発でDX推進にも積極的に取り組んでいます。

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