COLUMN
コラム
Column 41

メタバースについて

言葉自体は古くから存在していながら、ここ2~3年で世の中に浸透し始めたワード「メタバース」。メタバースの世界とはどんな世界なのでしょうか。

1.広がるメタバース

みなさんはメタバースという単語をどこかで見かけたことはあるでしょうか。言葉自体は古くから存在していますが、一般の方に認知されるようになったのはここ最近のことだと思います。
ではメタバースという単語をどこで見たのでしょうか。ネットの記事、Twitter、Instagram、テレビのニュース…意外と色々な場所で見かけているはずです。 メタバースは広まり始めたのは最近ながら、とても早い速度で世の中に浸透しているのです。

①メタバースとは

メタバースは仮想空間を「体験」できるVR(バーチャルリアリティ)と混同されがちですが、メタバースとは英語の「超越(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語であり、「3次元の仮想空間やサービス」そのものを指します。

②メタバースはどこから広まった?

メタバースという単語が大々的に取り上げられたのは、Facebook社(現Meta Platforms社)が社名を変更し、今後開発に注力する と発表したことを各メディアで取り上げられたことが発端です。 世界的に有名な大企業が社名を変えて開発に注力するというニュースは瞬く間に世間に広まり、メタバースという単語も世の中を駆け巡ることになりました。
その他にも、昔からあったメタバースという単語が今になって広まった理由として、現代に即した形で解釈・定義されて、私たちに馴染みやすくなった事も大きく広まることになった要因の一つと考えられます。

③社会でのメタバース

Meta社によりメタバースがメディアに広がると、ほどなくして様々な企業がメタバースという単語を用いて各々のプロジェクトを紹介する記事が増えました。
例として以下のものが挙げられます。

・仮想空間に再現した日本の1都市に一般ユーザーを招待し、仮想空間上でライブなどのイベントを開催
・仮想空間に構築した会議室へ社員がアバターを用いてアクセスし遠隔での会議システムの構築運用

このようにメタバースを用いた様々な方面での開発が行われているのです。

2.先の見えない広い世界

すでに紹介したように、様々な企業が様々な形でメタバースの開発を進めています。ここまで開発が進められた理由は以下のことが考えられます。

1つ目は「物理的距離の制限がないこと」です。メタバースは仮想空間で構築されるものなので、極論ネットワークへのアクセスさえできれば、誰でもどこでも仮想空間に触れることができます。 高度情報通信社会の現代社会において、ネットワークにアクセスできない環境など通常はありえません。すなわち日本はおろか全世界どこからでも同じ空間を共有することが出来る可能性を秘めています。

2つ目は「物理的広さの制限がないこと」です。狭い国土を縦に積むことで広さを確保している日本社会において、広さに制限が無いことはとても魅力的です。 例えば展示会や博覧会など、多くの作品を並べて展示するようなイベントではそれ相応の会場の広さが必要となり、また広さを確保するために多くの資金が必要となります。 大規模なイベントとなれば、多くの人が訪れることが予想されるため、待機場所や誘導を行うスタッフの費用も考えなければなりません。 しかし、仮想空間であれば広さを気にする必要がないため、展示物を好きなだけ並べ、人々がどれだけ訪れようとも問題ないスペースを構築することが可能となります。 これは場所や人にかかるコストを削減することにもつながり、より活発なイベントの開催が可能になると考えられます。

3つ目は「想像したものを形にできること」です。例えば「空飛ぶ馬車でテーマパークを案内したい」と思っても、現在の技術で物理的に実現するのは難しいでしょう。 ですが、メタバース(仮想空間)であれば、現在の技術でも実現することが可能です。

3.まとめ

今後、多くの場面で見かけていくことになるだろうメタバースの世界が、どのような形で発展していくのかはわかりませんが、人々に新しい世界、新しい利益をもたらしてくれるものになると筆者は信じています。

ページトップへ戻る