COLUMN
コラム
Column 34

標準化 について

皆さん「標準化」はご存じでしょうか。「標準に合わせること」を指しています。
モノであれば、製品・資材の種類や規格を合わせて整えること。また、モノ作りや作業などであれば「業務標準化」となり、作り方や工程を取り決めて合わせることにより、誰もが同じようにモノが作れる、作業が出来るようにすることを指しています。
今回は検証(テスト)における「標準化」の大切さについて記載していきます。

1. なぜ標準化が必要なのか

なぜ標準化が必要なのか…私たちが行っている「検証業務」ですが、実施者が異なっても同じように「テスト」が出来る、実施者が異なっても同じ「テスト結果」が得られる「検証」である必要があります。 まずはこの「検証業務」をよりわかりやすいものとして、誰もが作ったことがあるであろう「カレーを作る」ということに置き換えて考えてみましょう。

AさんBさんの二人に、「カレーを作る」ことに対してのマニュアルを作成してもらいます。

 ・Aさん
  肉を用意→野菜を用意→鍋に入れる→煮る→カレールーを入れる→完成
 ・Bさん
  肉を用意→肉を切る→野菜を用意→野菜を切る→鍋を用意する→肉を炒める→野菜を炒める→鍋に水を入れる→ 具材が柔らかくなるまで煮る→お米を用意する→お米を洗う→お米を炊く→お皿を用意する→お米を皿に盛る→お米を盛った皿にカレーをよそう→完成

少し極端な例ですが、Aさんは「具材を用意して鍋で煮てカレールーを入れる」ことしかマニュアルに記されていません。 対して、Bさんは「具材を切る」「炒めてから煮る」「お米を用意する」「お皿に盛りつける」などAさんより少し細かく記されています。
ですが、どちらも完璧なマニュアルではありません…肉の種類、野菜の種類、それぞれの具材の切り方、具材を炒めるのか、煮るのか、具材を入れる順番、煮る時間、カレールーの種類、等々の詳細が記されていないため、 どちらのマニュアルに従った場合でも、作る人が異なればそれぞれ違うカレーができあがってしまいます。
どの人が作っても同じカレーにするためには、もっと細かく取り決めをすることが必要、即ちカレー作りが標準化されたマニュアルが必要になってきます。

2. 検証業務のテストに置き換えて考えてみる

テストの工程には様々なステップが存在しますが、大まかにはテスト計画/テスト設計/テスト実行/結果報告となります。
この過程に標準化が存在しないと、以下のようなトラブルが発生してしまいます。

 ・テスト計画
  計画すべき期間が曖昧、フェーズの区切りが曖昧
 ・テスト設計
  確認内容や手順、得たい結果など、粒度のバラつき
 ・テスト実行
  手順、結果、備考など、粒度のバラつき
 ・結果報告
  まとめる結果や報告する数値、判断材料の粒度のバラつき

このように、テストに曖昧な部分やバラつきが生まれてしまうことで、検証業務の信頼性は低くなり、品質の担保ができなくなってしまうのです。

3. まとめ

ここまで「標準化」と表現して記載してきましたが、要は「粒度を合わせましょう」「用語や単位、動作に対して共通認識を持つためにルールを決めましょう」ということです。
モノ作りにはJIS規格のような標準化(取り決め)が多数存在し、生産ラインや製造業では作業に対しての標準化されたマニュアルが有り、品質管理や生産性の向上に役立てられています。
我々が行っている検証サービス、テストの工程でも、一定の品質を保つためにはどの工程でも標準化が必要で、モノやモノ作りと同様にルールが不可欠です。 様々な現場や対象物がある中で、それぞれのケースに応じた最適な標準化が必要で、時代や環境に応じてブラッシュアップし続けることが大切です。
すべての検証サービスやテスト工程を標準化することが正しいとは限りませんが、標準化を導入することで検証の質が向上するケースも多数存在すると考えています。
 「標準化」と仰々しく考えることなく、認識のズレや作業の手戻り防止のため、小さなことから「粒度を合わせる」「共通認識を持つ」ことを行っていくことをおススメしてまとめとします。

ページトップへ戻る